赤猫家Ⓡのシーリングスタンプ
工房内に設置した彫刻機で製造

古くから続いてきた物を手にする喜び、
丁寧な暮らしの充実感

赤猫家は代表の高松茜がBtoBのデザイン業務をする中で直接顧客とも接したいという考えを持ち、2007年頃和装小物のデザイナーズブランドとして誕生しました。
日本の伝統工芸「つまみ細工」、ヨーロッパのコード刺繍「ソウタシエ」の技法を用いた手仕事のアクセサリーをとおして「伝統的な手工芸を気負わず身につける」「新しいデザインながら古くから受け継がれる技法の物を身につける喜び」をテーマに制作活動しております。

シーリングスタンプは海外で古くからある手紙の道具です。そのアナログ感や古くから続いてきた物を手にする喜び、使用する事で感じられる丁寧な暮らしの充実感というテーマは、手工芸のアクセサリー制作を始めた頃からの想いと合致する所です。

シーリングスタンプとは

封筒や書類の封をする際に使う、ワックス(蝋)を溶かして捺す印章のことです。
主に装飾や正式な印象を与えるために使われ、ヨーロッパでは中世から用いられてきました。

古い外国の映画では、自身や家系の家紋(紋章)のスタンプを使用して書類の正当性を示すシーンが登場します。

現在は手紙だけでなくギフト包装のアクセントとして使用されています。
ブライダルの招待状や卓上装飾などに使用して個性的なウェディングの演出など、アイデア次第で用途は様々です。
鋳造で作られたものやエッチング技法で製造されたものもありますが、現在は真鍮印材に彫刻したものが広く使われています。
シーリングワックスの種類も多く、豊富な色数はもちろんパール粉の入ったエレガントなものやパラフィンワックス以外の素材で作られた透明感のあるワックスなどが販売されています。
現在は大手百均ショップでもハンドメイドコーナーにシーリングスタンプ用品が展開され、認知が拡大しています。

真鍮素材のシーリングスタンプ

当店では真鍮素材に機械彫刻したスタンプを取り扱いしています。
輸入スタンプ、自家彫刻スタンプともに真鍮彫刻のものです。
彫刻スタンプの利点は、「適度な重さ」「緻密な絵柄の再現性の高さ」「永く使用する事ができる」点だと思っております。

適度な重さ

厚みのある真鍮素材のスタンプは適度な重さがあり、蝋の上にスタンプする際に力を入れなくてもずれにくく絵柄が綺麗に出やすいです。別売りの様々なハンドルを装着して使用しますが、更に重量のある捺し具合が好みの場合は重めのハンドルを使用するなど自分好みに調整できます。

絵柄の再現性の高さ

機械彫刻は鋳造やエッチングよりもエッジの鋭い彫刻が可能です。きっちりと角の出た彫刻スタンプは、蝋からはずす際にパキっと気持ちの良い音がします。
細かな絵柄のスタンプはとても繊細で美しく、日本の家紋のようなハッキリとした絵柄は印影がくっきりと出て印象深いものになります。

永く使用する事ができる

当店の取り扱いスタンプは、メッキ加工のされていない素地の真鍮素材のスタンプです。
メッキ加工がされていないため経年により酸化し変色してきますが、金属用の研磨クリーナーなどで磨けば新品同様の色に戻ります。メッキ剥がれの心配もありません。
勿論柔らかなアンティーク色になるのを敢えて楽しむ方もおられます。
また印面に多少傷がついた場合でも、やすりで優しく研磨するなどのお手入れが可能です。

赤猫家のシーリングスタンプ

工房内に設置した彫刻機械を使用し、真鍮の印材に彫刻加工をしています。
元になるデザインデータから自社内で彫刻専用の設計データを作成し彫刻するため、彫刻の仕上がりをすぐに確認し、微調整が可能です。
外部にデータを渡す必要がないため、データ流出などのリスクを極力減らす事が可能です。

原案のイラストのデザインをできる限り再現します。
レーザー彫刻ではなく刃物での彫刻ですので、深さも0.1mm以下の精度で設定が可能です。
彫刻の深さには制限がありません(シーリングスタンプとして適した深さはございます)
必要に応じて数種類の刃先を使い分ける事が可能なため、彫刻の幅も0.2mm程度まで細い線を再現できます(こちらもシーリングスタンプに適した細さの限度はございます)